睡眠不足は肥満にもつながる

一般的に、長時間の睡眠は神経中枢の長期的な抑制により臓器の機能不全や体重増加を引き起こす可能性があると考えられています。しかし、睡眠不足も肥満の原因となることを知らない人が多いです。

アメリカの研究者らが18,000人の健康な人を対象にした調査を分析した結果、1晩に7～9時間の睡眠を維持できる人に比べて、1晩に4時間未満しか眠らない人は肥満のリスクが73％高く、平均して1晩に5時間しか眠らない人より50％、6時間眠る人より23％高いことがわかった。

その理由は、睡眠不足が代謝に影響し、食欲を刺激するホルモンが増加し、満腹感を生み出すホルモンが減少するためだと考えられます。

この研究では、睡眠不足の人は通常の睡眠をとっている人に比べてインスリン分泌が50％増加し、感受性が大幅に低下していることも判明した。正常な耐糖能の状態では、インスリン機能の異常が肥満の悪化の直接的な原因となります。