変異した遺伝子が肥満を引き起こす

新華網、北京、1月4日（新華社） - スコットランドのダンディー大学の研究によると、63%の人が肥満に関連する変異遺伝子を持っており、そのせいで1食あたり平均100カロリー多く摂取していることが判明した。

1日付のスペイン紙エル・ムンドによると、ニューイングランド医学ジャーナルに掲載された研究報告によると、研究者らが4～10歳の学童100人の食習慣を分析したところ、FTO変異遺伝子を持つ子どもは常に砂糖や脂肪を含む食品を選ぶ習慣があり、本能的にこうした高カロリー食品に惹かれる傾向があることがわかったという。

しかし、この研究を率いたダンディー大学生物医学研究所の専門家、コリン・パーマー氏は、「この研究は、食べ過ぎない限り、この変異遺伝子が肥満を引き起こすことはないことを裏付けている」と述べた。

パーマー氏と他の数人の研究者は2007年にFTO変異遺伝子を発見したが、これは肥満と密接に関連する最初の遺伝子であった。 FTO変異遺伝子のコピーを1つ持つ人の肥満率は平均的な人よりも30％高く、変異遺伝子のコピーを2つ持つ人の肥満率は平均的な人よりも70％高いという。研究者らは、この結果は世界中の集団で確認されたと述べた。